基礎看護学実習IIIにおける学生のフィジカルイグザミネーション実施状況 : 教員の必要性の判断からみた実施率
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概要
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近年、新卒看護師の看護技術力の低下から、看護師養成機関において習得すべき看護技術の水準が文部科学省や厚生労働省から示されている。しかし、そこで取り扱われている看護技術は日常生活援助技術や診療補助技術が中心で、アセスメントに用いられるフィジカルイグザミネーションについては、ほとんど取り扱われていない。養成機関で教えるべき内容・水準が明確でないため、何をどこまで教えるべきか、どこの大学も試行錯誤を重ねている。今回、基礎看護学実習IIIにおける教員の必要性からみた学生のフィジカルイグザミネーション使用実態を明らかにすることによって、フィジカル・アセスメントの教育内容の厳選と教育方法の工夫を探ることを目的に調査を行った。その結果、教員の必要度も高く、学生の実施率が高いものは、皮膚や頭部・顔面の視診を中心としたフィジカルイグザミネーション、バイタルサインの測定、一般状態の観察であった。一方、教員が必要と判断しているにもかかわらず、学生の実施率が低かったのは、関節可動域の測定、筋力測定、腸蠕動音の聴診、呼吸音の聴診であった。これらの結果から、援助技術と結びつけた教育の必要性、他の講義・演習科目との連携、事例を用いて、フィジカルアセスメント活用の実際を考える機会を持つ、などが教育の工夫として示唆された。
著者
-
田中 マキ子
山口県立大学看護栄養学部
-
井上 真奈美
山口県立大学看護学部
-
田中 愛子
山口県立大学看護学部
-
丹 佳子
山口県立大学看護学部
-
田中 愛子
Graduate School Of Health And Welfare Yamaguchi Prefectural University
-
川嶋 麻子
山口県立大学看護学部
-
野口 多恵子
山口県立大学看護学部
-
井上 真奈美
山口県立大学
-
丹 桂子
山口県立大学看護学部
-
田中 マキ子
山口県立大学 看護栄養学部
-
丹 佳子
山口県立大学 看護栄養学部看護学科
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