タンパク質の疎水性インデックスの蛍光による簡易測定法(脂質結合容量の測定)
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概要
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タンパク質の脂質結合容量を測定するために,非極性蛍光プループ,ジフェニルヘキサトリエンをコーン油に溶解させた物を用いる新測定法を開発した。この方法では,タンパク質,脂質,蛍光プループ混合物を遠心分離した後の,下層溶液の蛍光強度から,結合脂質量を算出している。この方法により,タンパク質は二グループに分別され,第一グループは,タンパク濃度が増加すると,蛍光強度も直線的に増加した。一方第二グループは,蛍光強度が増加した後減少するカーブを示した。ケイ光強度-タンパク濃度のプロットに適合させた直線のスロープは,シスパリナリックアシド法による疎水性よりも,アニリノナフタレンサルホネート法による疎水性に,より高い相関を示した。また乳化活性のインデックスにも相関性があった。
- 東京聖栄大学の論文
- 1987-03-20
著者
-
リー・チャン ユニス
ブリティッシュ・コロンビア大学
-
中井 秀了
University of British Columbia, Faculty of Agricultural Sciences, Department of Food Science
-
筒井 知己
聖徳栄養短期大学
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中井 秀了
University Of British Columbia Faculty Of Agricultural Sciences Department Of Food Science
-
中井 秀了
聖徳栄養短期大学
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