微生物の生育に及ぼす無機塩類および糖類の影響
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概要
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無機塩類や糖類は医薬品製造および食品製造の原料として用いられている。大腸菌、サルモネラ、緑膿菌および黄色ブドウ球菌はこれら原料の中に存在することが好ましくない微生物の代表であり、日本薬局方(微生物限度試験法)、食品添加物公定書(微生物限度試験法)および衛生試験法(細菌一般試験法)では、上記微生物の全部あるいは一部を微生物汚染の指標菌として、その試験法を提示している。しかし、この試験法では試料濃度10%となっているので、塩化ナトリウムの場合には、ビブリオなどの中度好塩性や黄色ブドウ球菌などの耐塩性微生物では良好に生育するが、多くの真性細菌などの非好塩性徴生物では、これら微生物の生育が阻害されることが懸念される。この点を明確にするために、医薬原料や食品添加物の中でよく用いられる無機塩類や糖類について、10%濃度を基準に、これら指標菌の生育状況について検討を行なった。なお、本実験に用いた試験菌株は、「独立行政法人 製品評価技術基盤研究機構 バイオテクノロジー本部」から分譲を受けたものである。菌株は「L-乾燥標品」の状態であったので、これらを復元培養して試験に供した。
- 2004-03-20
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