肺感染症に対する TBLB の適応と限界(TBLB の適応と限界)

元データ 1985-12-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

肺感染症, 特に塗抹陰性肺結核や肺真菌症, P. carinii肺炎について, TBLBの適応と限界を検討した。入院時塗抹陰性肺結核57例にTBLBを施行し, 33例(57.9%)に結核に矛盾しない所見が得られた。気管支内採痰, TBLB翌日の塗抹をあわせると, 38例(66.7%)に肺結核の早期診断を得た。肺真菌症に対するTBLBの確診率は, 肺クリプトコッカス症12例中11例(91.7%), 肺アスペルギローマ3例中2例(66.7%)で, 気管支内採痰や喀痰培養に比べ優れていた。P. carinii肺炎では6例中3例にTBLBを施行し, いずれにもP. carinii虫体を証明した。また, 6例中5例にBALを施行し, いずれにもP. cariniiを証明した。したがってP. carinii肺炎の診断にはTBLBおよびBALともに有用であることを示した。以上のことから, これらの肺感染症においてはTBLBは有用で, 気管支内採痰, TBLB翌日痰, BALを併用することにより, さらに診断率が向上するものと考えられた。

著者

岡 三喜男 長崎大学医学部第2内科
原 耕平 長崎大学医学部第二内科
斉藤 厚 琉球大学大学院医学研究科感染病態制御学講座分子病態感染症学分野
神田 哲郎 長崎大学医学部第2内科
斉藤 厚 長崎大学医学部第2内科
河野 謙治 長崎大学医学部第二内科
原 耕平 長崎大学医学部

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