慢性関節リウマチに伴う肺臓炎の 1 例

元データ 1987-03-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

10年来の慢性関節リウマチ(以下RAと略す)の既往を有し, 乾性咳嗽, 労作時呼吸困難で発症した60歳男性の症例。間質性肺炎が疑われ, TBLBにて同診断が得られたが, 活動性は高くないと判断され, 抗生剤の投与により自覚症状も消失した。1カ月後に発熱, 呼吸困難が出現し, 胸部X線写真上の悪化も認められ, 2度目のTBLBでnecrobiotic lesionが得られた。RA肺臓炎の急性増悪と考えられ, ステロイド治療を行い, 改善が得られた。当科に入院した肺病変を伴うRA患者は本症例を加え15例であった。14例の肺臓炎のうち, RA肺臓炎と診断したものが7例, 金製剤による肺臓炎としたものが3例, 両者によるとしたものが1例, 両者の鑑別が困難であったものが3例であった。TBLBは9例に施行されており, 本症の他に2例で, 血管周囲の線維化が目立ち, 膠原病肺を示唆する所見が得られた。原因の究明には, 詳細な病歴の聴取, TBLB, 免疫学的診断法が重要である。

著者

北村 諭 自治医科大学呼吸器内科
菅間 康夫 自治医科大学呼吸器内科
松岡 緑郎 エム・クリニック
松岡 緑郎 自治医科大学 呼吸器内科
角田 尚久 自治医科大学呼吸器内科
倉富 雄四郎 自治医科大学呼吸器内科
小林 英夫 自治医科大学呼吸器内科
青木 茂行 自治医科大学呼吸器内科
石原 照夫 順天堂大学呼吸器内科
石原 照夫 自治医科大学 呼吸器内科
菅間 康夫 自治医科大学 呼吸器内科
倉富 雄四郎 自治医科大学 呼吸器内科
北村 諭 自治医科大学

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