線遠近法の逓減比に伴う性質の変化について
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概要
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遠近法は、三次元空間を二次元平面に表現する手段である。《等比数列による遠近法》は、特にシエナ派の作品にみられるものであり、ルネサンスの遠近法とは逓減比が異なる。辻茂氏は論文「遠近法の前原理(1)-c線分を求めて-」の中で、等比数列による遠近法とルネサンスの遠近法が異なる距離点をもつことを作図的に示した。本講演では、《等比数列による遠近法》とルネサンスの遠近法のいくつかの異なる性質について解析、比較して得られたいくつかの結果を報告する。特に、両遠近法の直線に関する相違を数理的に示す。
- 2006-01-27