寺田寅彦のインヴェンション
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概要
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本論は作文教育の基礎学となるインヴェンションの研究の一環として、近代随筆文体の創始者といわれる寺田寅彦の随筆創造の原理の一端を明らかにしようとするものである。科学者寺田寅彦は、夏目漱石に学んで文学への眼をひらかれ、漱石と共に、日本近代文章の形成に影響を与えた正岡子規の写生文運動にかかわりをもった人であった。本稿は、その点に着目し、寺田寅彦の初期写生文が後のエッセーの創造にどう関与したかという観点から、寅彦の文章表現法を考察し、そのインヴェンションの原理を求めようとしたものである。In this paper I intend to investigate Torahiko Terada's principle and method to create his essays, who is said to have established an original style of essay in modern Japan. Guided by Soseki Natsume into the world of literature and taken part in 'Shaseibun'-movement, Torahiko Terada, a scientist, tried to make such sentence as to sketch from nature. This affected considerably the formation of modern style of Japanese. Taking note of his such career, I try to grasp the principle of his creation of literature by studying the relation between his early day's works in shaseibun and his essays.
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