慣用色名の日中比較研究(<特集>アジアの色彩)
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概要
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慣用色名は、動物・植物・鉱物などの呼び名を使って物体色を表す色名であり、その多くは2つあるいはそれ以上の形態素からなっている。このような色名は、日本語のみならず、中国語にも存在し、いずれの言語においても、動物・植物・鉱物などの認識が慣用色名によって表される物体色を理解するのに役立てられている。しかし、物体の認識は文化によって異なることがある。したがって、少なくともある場合には、同じものに由来する等価な慣用色名でも、そこから思い浮かべられる色が文化によって著しく異なることが考えられる。この考えの妥当性を検証するため、筆者らは、大阪・北京・上海において、日本語と中国語の慣用色名と、それらが表す色の比較調査を行った。本論文において、私たちは、その結果を提示し、言語学的角度から、また、色名はどのような色を伝達するかという観点から、それを分析する。より具体的に述べれば、日中慣用色名の用法、言語構造、認知度、および伝達能力を、学際的手法によって比較考察し、慣用色名が表す色の認識にものの認識がどのような影響を及ぼすかを明らかにする。
- 日本色彩学会の論文
- 2005-12-01
著者
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