養護実習のあり方に関する研究(1) : 養護実習に向けての学内実習および事前指導のあり方について
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概要
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養護教諭を目指す学生にとって、養護実習は養護教諭になりたいという意思をより高め、よき養護教諭としての資質・能力の基礎を固めるものであると考える。養護教諭の専門性は職制60年を超え、学校教育の場において、子どもとともに作られてきたものである。養護教諭になるためには、子どもという対象の理解、子どもへの支援のための理論と方法、支援を行うための技術の習得、他の先生方との連携の仕方、保護者や専門機関との連携の調整等、子どもが生きる学校や家庭・地域といった生活の理解が必要であり、養護実習の意義は大きい。そして、養護教諭の資質の向上が求められている今日、実践的指導力を育成していくためには、養成機関における開設科目の整合性・連続性の適正な確保や実践が必要である。加えて、学内においてだけでなく、養護実習における実習校での実習と事前学習となる学内実習および事前指導・実習後の指導が、連続し、理論と実践を連結させる充実した内容が求められる。そこで、養護実習という科目担当者としての立場から、実習校における学習内容を考察し、養護教諭としての資質や力量が高められるよう、学内での事前指導について試行した。本報告においては、養護実習の意義・目標、実習に向けての学内での指導といった実習前までの一連の過程と内容を概観して述べる。また、評価の概要について見ると、実習前の学習との関連から、特に、「養護教諭の活動」について、構造的なカリキュラムの中で、具体的に指導したことが評定に反映され、よい評価を得ることができた。また、勤務態度に関して、学内講義で挨拶・実習生としての立場等について、考えさせながら指導したことがよい評価に結びついたと考えられる。以上のことから、養護実習までの事前指導の指導内容や方法は適切だったといえよう。今後も理論と実践という視点から、有意義な養護実習となるよう、研究を継続していきたい。
- 2003-11-30
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