児童生徒の対人認知と学級集団構造との関連性 : 児童生徒間の対人関係を媒介として(タイトルと抄録のみ掲載)
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概要
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今回の目的は,学級集団において,対人関係にみられる相互作用を媒介して児童生徒の他者認知及び自己認知が学級集団構造といかに関連するか,対人認知や集団での問題解決の研究の知見から展望することにある。子どもの年齢にかかわらず,子ども同士の相互依存性の高い関係の形成が相手の内的特性を認知させると同時に自分の内的特性を認知させること,但し,親密な関係にある相手とは,互いの資源差が顕在化する相互依存性の高い関係の形成を回避する傾向にあることが指摘された。加えて,学級集団構造の相互依存化が児童生徒間に相互依存性の高い関係を形成させるとともに自他の内的特性を認知させることが指摘された。その際の教師の役割は,課題構造と役割構造の再構成だけではなく,児童生徒の突き放しと劣位の児童生徒の要求への配慮にあることが示唆された。
- 2005-02-08
著者
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