GISを活用した農家の離農要因分析-北海道上川地域を事例として-
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概要
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1993年のコメ部分輸入自由化の開始,1998年の「食料・農業・農村基本法」の制定等近年にかけて我が国の農業を取り巻く環境は大きく変化してきている。かかる環境変化の中で我が国の農家数は急激に減少してきている。本研究では,農家の離農要因を農業経営的要因と地形的要因から分析する。分析対象地域は北海道の代表的な稲作地帯である上川地域である。従来の農業経営研究では地形的要因を離農要因として分析するためには実態調査に頼らなければ不可能だった。本研究では,農業集落地図と集落カードおよび国土地理院の数値地図のデータベースを作成し,このデータベースにGIS(地理情報システム)を適用することにより,広域な地域で離農の地形的要因を分析することが可能となった。本研究で得られた結論は次の2つである。北海道上川地区においては,1.1985年ごろまでは離農要因として傾斜や標高等の地形的要因が重要であったこと。2.1990年以降は経営耕地面積や農業労働力構成等農業経営的要因が重要になったこと。
- 東京農業大学の論文
- 2003-12-30
著者
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鈴木 充夫
東京農業大学国際食料情報学部国際バイオビジネス学科
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鈴木 充夫
東京農業大学
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鈴木 充夫
東京農業大学国際食料情報学部
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鈴木 充夫
東京農業大学国際食料情報学部生物企業情報学科
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河野 誠忠
株式会社デジタルチェック
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