間歇的な圧刺激に対する微小血管の反応について : 老齢ハムスターにおける検討
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概要
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近年増加傾向にある成人の歯科矯正治療を進めていく上で, 加齢による歯根膜の性質の変化について知ることは重要であると考えられる.今回, われわれは, 間歇的な機械的刺激に対する微小血管系の反応が, 若齢者に対し, 老齢者においてどのように異なるかを検討することを目的として, 以下の実験を行った.試料として, 若齢(8∿11週齢)と老齢(2年齢以上)の雄性ゴールデンハムスターの頬袋にある細静脈を用いた.単一の細静脈に, 生体顕微鏡下にて0.8秒周期の圧迫刺激を10分間加え, 刺激を加える前10分間と刺激後40分間に観察された白血球の転がり数を計測した.その結果, 1) 刺激前と比較して, 若齢ハムスターにおいては, 刺激除去直後に白血球の転がり数が増加したのに対し, 老齢ハムスターにおいては, それより遅れて, 刺激を除去してから5∿10分後に白血球の転がり数が有意に増加した.2) その後, 若齢ハムスターにおいては, 増加した白血球数が速やかに減少したのに対し, 老齢ハムスターにおいては, 白血球数の回復が遅れる傾向がみられた.本研究の結果から, 老齢者においては, 若齢者に対し, 間欠的な機械的刺激に対する微小血管系の応答が遅く, また, 回復が遅れることが示唆された.
- 日本矯正歯科学会の論文
著者
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Iida Junichiro
The First Department Of Orthodontics Faculty Of Dentistry Tokyo Medical And Dental University
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Soma Kunimichi
The First Department Of Orthodontics
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Warita Hiroyuki
The First Department Of Orthodontics Faculty Of Dentistry Tokyo Medical And Dental University
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中川 智華
The First Department of Orthodontics, Faculty of Dentistry, Tokyo Medical and Dental University
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中川 智華
The First Department Of Orthodontics Faculty Of Dentistry Tokyo Medical And Dental University
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