立位姿勢における下腿筋の力量感覚に関する研究
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概要
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本研究の目的は, 立位姿勢時における足底からの負荷に対する下腿筋の筋活動量と平均パワー周波数の経時的変化を分析し, それらの結果から筋の力量感覚について考察することである。対象は, 健常者5名, 片麻痺患者5名とした。方法は, 立位姿勢時において反力を増大させる自作装置を用い, 表面筋電計にて240秒間, 前脛骨筋と腓腹筋の筋放電を記録し, 5秒間毎の積分値と平均パワー周波数を求め, 変化形態を観察した。健常者において, 前足部負荷における腓腹筋の変化は, 測定開始値に比べ最終値の筋活動量が増加し, 平均パワー周波数は減少した。後足部負荷における前脛骨筋の変化は, 測定開始値に比べ最終値の筋活動量が増加し, 平均パワー周波数は減少した。これらの結果は, 筋疲労により, 同一負荷量を重く感じたことによる筋の力量感覚調節要因と間接的に示唆された。しかし, 片麻痺患者においては, 前足部負荷, 後足部負荷ともに筋活動量, 平均パワー周波数の変化はみられなく, 下腿筋の力量感覚が障害されていることが推測された。
- 1998-07-31
著者
-
森岡 周
高知医療学院理学療法学科
-
森岡 周
畿央大学健康科学部理学療法学科
-
森岡 周
高知医療学院理学療法学科 高知医科大学大学院医学研究科神経科学系専攻神経機能学部門
-
高田 祐
愛宕病院リハビリテーション科
-
敷地 雄一
高知医療学院
-
森岡 周
高知医療学院
-
宮本 省二
高知医療学院理学療法学科
-
高田 祐
愛宕病院 リハビリテーション科
-
弘瀬 大士
愛宕病院 リハビリテーション科
-
日高 みどり
愛宕病院 リハビリテーション科
-
日高 みどり
愛宕病院
-
宮本 省二
高知医療学院 理学療法学科
-
TAKATA Yu
Department of Rehabilitation, Atago Hospital
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