運動課題の遂行に各種の挿入課題が及ぼす影響
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概要
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本研究では課題運動の遂行を改善するための情報処理と挿入課題を同時遂行させ, その影響を検討した。運動課題は握力計を最大随意収縮の40%(40%MVC)で把握することとした。運動中には握力表示をせず, 運動終了直後に結果の知識(KR)を与えた。その後の試行間間隔に3種類の挿入課題-(1)単純キー押し反応, (2)4桁数字の逆唱, (3)反対側上腕二頭筋の等尺性収縮(60%MVC)-のいずれかを遂行させた。本実験では運動遂行レベルを絶対定常誤差及び変動誤差を用いて比較した。結果として運動遂行レベルは挿入課題(1)(2)には影響されず, (3)の挿入課題により変動誤差のみが減少しなかった。これより運動情報の処理は他の運動を同時遂行させることにより選択的干渉を受けるものと考えられた。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1994-09-30
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