半側無視の評価と治療アプローチ (中枢神経疾患に対する理学療法の科学性を問う)
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概要
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脳損傷例の理学療法をすすめる上で, 高次脳機能障害の存在は極めて重要な意味を持つことは良く知られた事実である。この場合の『重要な意味』とは, 単に各々の症例の機能を低下せしめるという一般的側面だけではなく, 高次脳機能障害例の多彩な病態がその臨床的機能予後の科学的予測にたいして少なからぬ影響を及ぼしている(予測をおおいに誤らせる)ということである。このような高次脳機能障害例のなかでもとくに半側無視は, 極めて日常的に出現することに加え, 基本的な姿勢保持機構にかかわり結果として歩行能力を大きく規定する点で重要な徴候である。ここではまず半側無視の評価について述べ, 次に症例を提示しその治療アプローチについて考察する。
- 1991-11-10
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