深層混合攪拌・限定注入工法による地盤改良の現況と展望
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概要
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地盤改良の対象となる地盤や材料に固結性をもつ処理材を加えて行う安定処理工法として日本独自の開発研究が著しいものに深層かくはん混合と限定注入工法がある。注入したグラウトを注入点近くに限定して固結させるため, 二重管を使って瞬結性グラウトを圧力注入するのが限定注入工法である。しかし圧力注入による場合には, グラウトを地盤土中にかなり均一に浸透させるには対象が粗粒土に限られてしまう。そのため地盤土中でグラウトと土とをかくはん混合して固結化をはかろうとする工法が登場してきた。この工法が深層混合かくはん工法である。この工法では地盤土の構造は乱された後に固結化されるため, グラウトとしてはホモゲル程度の大きなセメント系が使われる。そのため軟弱な粘土でも一軸圧縮強さが数十 kg/cm^2にも改良可能である。本文では, 各会社協会で開発された深層混合かくはん・限定注入工法の安定処理材, 施工法の概要, 施工速度, 適応土質, 施工能率, 施工単価, 工法の特色などを表にして紹介している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1983-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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