基礎工の施工に伴う地盤変位
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概要
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地盤変位の発生がもたらす影響としては, 単に表面のわずかな移動だけでなく, 地すべりを誘発することさえある。更に地盤変位によって既設構造物や建造中の基礎構造物自体にも変位や変形をもたらし, ひいては, 亀裂や破損につながることになる。本文では, 打込み杭などの施工時に発生する地盤変位の例につい述べられている。打込み杭の施工に伴う地盤変位の原因としては, 杭の振動や横ゆれによる土の締固め, 杭体が排除した土の移動などによるものが考えられる。佐賀平野の沖積粘土地盤において, 杭を打込んだときの例であるが, 地表面の水平変位は杭の中心から離れるにしたがって小さくなっており, 水平変位量は1本の杭が排除する土量が多いほど大きくなった。また, 既設構造物基礎に及ぼす影響をみると, 一日当りの杭の打込み本数が多いほど, 杭基礎の水平変位は大きくなり, 地盤の間隙水圧の上昇も大きくなった。したがって, 施工速度を遅くすることによって既設構造物の水平変位量を最小限度に抑えられると考えることができる。
- 1983-03-15
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