新宿副都心における超高層建物の基礎地盤
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概要
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著者等が設計に参画した新宿副都心における超高層建物のデータを中心として, 地盤の動的特性について述べている。まず, 地盤のS波速度を調べ, その結果を用いて地盤の動的性状を把握することにより, 地震時の地盤のゆれやすさの傾向と, 特定の波動を地中に設定した時の地表および建築物の動きを推定することが可能になると述べている。次に, 新宿副都心の代表的地層断面および地表付近の地質地盤構成について述べている。また, 弾性波速度測定結果により, S波速度値は, 地表付近で約200 m/s, GL-20 m以深の江戸川層で約500 m/s, GL-120 m以深の上総群で620 m/sであった。次に, 地盤の常時微動の測定結果を示すとともに, 卓越周期を推定している。動的特性を調べるために, 地盤モデルを作成し, S波の垂直上進に対する重複反射理論により, 地盤の増幅特性を計算している。総合的結果としては, 短周期卓越周期として, 0.2〜0.25秒, 0.4秒, 長周期卓越周期としては, 1.2秒, 1.7〜1.9秒, 3秒付近が存在していると述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1983-06-15
著者
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