挿入式傾斜計による山止め計測管理
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概要
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一般に地下工事に際しては多くの不確実要素を含んだまま事前調査と経験とから適切と思われる仮定に基づいて計画設計がなされるため, 工事中には安全性を科学的に確認しつつ工事を進める必要がある。本報文では挿入式傾斜計による山留め壁の変形測定を主体とした計測実施例を紹介する。この測定の大きな特長は, 費用が他の計測機器と比較すると非常に安いこと, トランシット測定を並行して行うことにより精度の確認を行うことができる等がある。ガイドパイプの設置対象別に, RC山留め壁・既製杭列柱壁・シートパイル・親杭横矢板・山留め背面地中の各例について, 工事概要, 計測安全管理の概要・結果の点から詳述している。あとがきでは, 挿入式傾斜計による変形測定の精度は平均±2mm程度であり, 実用上許容範囲内にあるとされているが, 変形が大きくなると傾斜計の値とトランシット値とがあまり合わなくなっていることに今後の検討が求められると記されている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1983-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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