双設トンネルの掘削によって生じる地盤変形 : その1 既設トンネルに併設される場合
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概要
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新設のトンネルが, 既設トンネルに極めて近く施工される場合について, 調査, 設計, 施工法および計測法の問題点を検討した。双設トンネルが計画されている2地点について入念な地盤調査を行うとともに, 有限要素法を用いた数値解析により変形挙動の予測を行い実測結果との対応をみた。この結果, 地山条件, 施行法を考慮した適切な数値解析モデルを用いれば弾性解析によっても十分地山の挙動を表すことができることが知られた。更に, この予測解析結果を施工へフィードバックする手法, 土質調査時および既設構造物の調査時の注意事項等についてもふれている。これら一連の調査・数値解析による変形予測・計測結果は, 双設トンネルの施工が可能かどうかの判断材料として利用でき, かつ, 施工中の安全管理を行う手段としても有効であることを示した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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