青森シラスの土質性状と施工性について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
青森市内に分布する八甲田山系のしらすの概要を示し, 鹿児島しらすとの比較を行った。青森しらすはシルト分, 粘土分が多く, 統一分類ではSM〜MLの範囲に入り, 自然含水比は30〜35%, 液性限界が30〜50%, 塑性限界が20〜40%, 塑性指数が3〜20%のものが多い。これは鹿児島しらすがSWに分類され, コンシステンシーがNPであるのと対称的である。青森しらすの含有粘土鉱物は, ハロイサイト, モンモリロナイトおよびカオリナイトであり, 粘土化がかなり進んでいることが確かめられた。また, 施工過程における強度低下も著しく, わだち沈下量も大きく, トラフィカビリティーの確保が極めて困難であることが知られた。曝気試験の結果では, 盛夏においても気温が20℃弱と比較的低く, 曝気乾燥が困難であった。以上のことから, 青森しらすは設計・施工上粘土として取り扱うべきであり, 鹿児島しらすの性状は参考にならないことが結論づけられた。
- 1982-03-15
論文 | ランダム
- イオン注入有機SOG膜を用いた低誘電率層間絶縁膜形成技術
- 膀胱癌における糖鎖抗原の解析
- イオン注入SOG膜のCMPプロセスへの適用
- TiN/Tiキャップ層を有するAl積層配線のエレクトロマイグレーション
- 2層Al配線におけるビアコンタクトでの界面反応