建物-基礎構造体-表層地盤連成系の振動解析に関する研究(その2) : 相互作用ばねと震動土圧の性質について
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概要
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基礎構造体あるいは内部地盤を取り囲む地中壁を深さ方向に5等分したモデルについて, 相互作用および震動土圧を求める数値計算を行った。表層地盤あるいは内部地盤の静的相互作用ばねのマトリックスは3重対角行列で表されるが, このうち対角要素の係数は振動数の増加とともに漸減する。この低減を付加質量の概念で理由づけた場合, その付加質量の大きさはほぼ基礎の排土質量に匹敵した量となる。一方, 表層地盤による震動土圧は, 表層の1次固有振動で最大であり, この最大震動土圧を求める図を示した。なお, この仮定では震動土圧は深さ方向に逆三角形分布形状となる。内部地盤の動的ばね係数および逸散減衰係数は, 振動数比によって複雑に変化するが, 内部地盤の共振振動数が十分大きい場合には震動土圧を含めた各係数とも静的な値を用いてよいことが知られた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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