粘性土の動剛性率と減衰定数の挙動について(その1)
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概要
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2種類の沖積粘土について動的三軸試験および動的単純せん断試験を行い, 動的変形係数について検討を行った。この結果, 動剛性率Gおよび減衰定数hは, ともにせん断ひずみの大きさ, 繰返し回数および拘束圧に依存することが確かめられた。Gおよびhは, せん断ひずみrに最も大きく依存するが, σ_mに対してもそれぞれ0.48〜0.84乗および-0.12〜-0.34乗に比例することが知られた。また, Gは静的せん断強さS_u(一軸圧縮強さの1/2)あるいは三軸CU試験でのせん断強さτ_fとも対応がある。室内試験で求めたγ=5×10^<-4>の値は, PS検層で得られた現位置でのGより幾分小さいが, 動的単純せん断よりも動的三軸の値のほうがより近い値を与えている。一方, 減衰定数に関しては, S_uあるいはτ_fとの関係は全くなく, ひずみレベルが同一であればほとんど一定値であることが知られた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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