砂質土の掘削抵抗と掘削刃前面の土圧分布について
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概要
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土の掘削を行うとき掘削刃にかかる抵抗を土圧論に基づいて求めることが多いが, 本論文はその妥当性について実験的検討を行ったものである。まず平面状の掘削刃にかかる抵抗合力の大きさ, 方向及び着力点を実測したところ, 合力の大きさは土圧論を用いて計算したものよりはるかに大きいこと, 力の方向は刃のすくい角(刃面と鉛直面とのなす角)αが正のときは, 刃面の法線に対して角δ(刃面と土との間の摩擦角)だけ傾くこと, また着力点の位置は刃の下端から深さの1/3の点ではなく, ほぼ1/4の点にあることが判明したとしている。そこで次に新しく製作した土圧計を刃面に沿って埋めて刃前面の土圧分布を調べたが, 通常予想されるような水圧状の分布ではなく, 刃の下端付近で土圧が増大し応力集中現象を示しているが, これは上述した着力点の位置が下側へずれていることの説明になるとしている。更にこの応力集中の度合は刃のすくい角が小さいほど著しいことが認められたと報告されている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-03-15
著者
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