くい基礎を持った建築構造物の沈下に関する理論的研究(第1報)
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概要
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支持杭に支えられた建物の沈下を上部構造・地盤・杭を一つの系として解析する。第1報では基本方程式と各種の係数について検討する。基本方程式は次の仮定による。1)杭先端以下の地盤の変形を対象とする。2)群杭の摩擦抵抗は無視する。3)杭先端以下の地中応力の算定はMindlinの解による。4)杭先端以下にある粘土層の沈下は一次元圧密として扱う。5)地盤の変形は弾性沈下と圧密沈下よりなり, 載荷時と除荷時の変形性状は同じとする。6)上部構造は瞬時に完成し, 剛性の時間的変化は無視する。7)上部構造は弾性体とするが, コンクリートのクリープを考慮する。8)上部構造の曲げ変形はたわみ角法で計算する。各基礎の沈下量は微少時間Δt間の変形を積算して求める。Δtの間はすべての変数は不変とする。沈下量は(1)弾性沈下・圧密沈下・杭のクリープ沈下, (2)剛性の影響による沈下の増分, (3)クリープによる沈下の増分, の和とする。圧密方程式において体積圧縮係数m_v, 透水係数k, 圧密係数C_vは圧密有効応力の函数とする。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-09-15
著者
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