セメントミルク工法による埋込みぐいの支持性能 : 各種試験の結果から
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概要
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プレボーリング, セメントミルク(水セメント比70%)注入工法で施工した埋込みPC杭φ40cm, l6mについて施工後1か月で行った載荷試験の記録である。試験杭はN=3のローム層4mを貫通して, その下のN>50の砂礫層に1.5m挿入されている。地下水が存在しないのでプレボーリングは無水掘りで行われた。載荷試験による極限荷重は300t, 杭径の10%に相当する沈下量に対する荷重は270tである。軸ひづみの測定からは荷重の1/l_j近くが先端に到達している。荷重270tのとき先端地盤の接地圧は920t/m^2となり20Nに近い値となった。このときの周辺摩擦力はローム層でq_u/2,砂層でN/5として求めた値よりもかなり大きくなる。試験杭を掘り上げてセメントミルク層の大きさを計ったところ, 長さは先端から4m, 直径は先端部が最も大きく65mもあった。同時に施工した杭からセメントミルク層のコアーを採取したところ圧縮強度は118〜330kg/cm^2である。室内で作成した供試体から杭本体とセメントミルク層の付着強さは10kg/cm^2程度と推定される。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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