砂柱の連続性に関する調査
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概要
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サンドドレーンとして粘性土中に打設された砂柱の連続性を把音式地盤探査装置(PHSペネトロメーター)によって調査した結果について述べた。同装置は軟弱地盤の土質判定並びに貫入抵抗の測定を目的として国鉄技研で開発されたもので, オランダ式貫入試験機をベースとして先端コーンにロードセルとマイクロフォンが組み込まれており, コーン貫入時の抵抗をロードセルで, 摩擦音をマイクロフォンで測定するようになっている。特に摩擦音の音圧レベルが土質によって異なることから, 砂柱の連続性の判定に適している点が特徴であるGL-5m〜15mの範囲に分布している有機質土中にオーガーで打設された砂柱の連続性調査に本装置を使用した結果次のことがわかった。コーンが粘性土中に貫入する際の音圧レベルが0〜0μVであるのに対し, 砂柱に貫入する際の音圧レベルは140μVであり, かつ深さに関係なくほぼ一定であった。また砂柱の貫入抵抗値はq_e=3〜5kg/cm^2の範囲で非常にゆるいため, 打設時に地盤を乱すと粘性土が入り不連続になりやすい。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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