多軸応力状態における砂のせん断強さと変形特性
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概要
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三軸圧縮試験装置を用いて, 多軸応力状態における乾燥砂のせん断変形・強度特性を実験的に調べたものである。試験は平均的主応力一定条件下で, せん断応力を直線的に増大させる応力経路について行われた。その結果, 応力比とひずみ増分比との間の直線的関係及び応力比とせん断ひずみとの間の双曲線関係が明らかにされた。また応力経路によって内部摩擦角の値が異なり, その増大に及ぼす中間主応力σ_2の影響は圧縮側で18〜41%, 伸張側で2〜6%である。また圧縮側では, せん断応力の方向とせん断ひずみ増分方向は一致しないが, これは応力の増大とともにσ_1-σ_3平面での土粒子の移動が卓越し, σ_2の大きさにかかわらず, この平面内に破壊面が生ずるからであると推論している。なお, 完全な圧縮または伸張状態に対する構成関係は, 計算値と実験値がよく一致することを確かめた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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