塑性状態にある砂の構成式
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概要
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偏差応力に対する砂の構成式は, 砂粒子の偏差応力下の挙動からみて, 砂を弾性, 塑性及び破壊の3つの状態に分けて解明すべきであると考え, 以前に弾性状態にある砂の構成式を求めたが, 本文はそれに続いて塑性状態にある砂の偏差応力に対する構成式を微視的立場から理論的に解明したものである。すなわち, 砂を摩擦性固体粒子のrandom assemblyとする前提のもとに, 砂粒子相互が滑動するときの滑動接点における粒子接面の方向角と, この点に作用する粒子間の方向角のおのおのの確率分布を考えて砂の粒子構造に関する概念を設定し, これに基づいて粒子挙動の物性論的な考察と, 摩擦性固体粒子に対する統計力学的な手法を用いて粒子の微視的挙動を解析した。得られた砂のせん断ひずみ特性及びダイレイタンシー特性式を, 砂の排水三軸圧縮試験の結果と対比させて, 両者がよい一致を示すことを明らかにしている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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