多摩地区における地盤の震動特性の研究
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概要
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この研究は, 東京都多摩地域において代表的な地盤として8か所の調査地を選定し, 主としてS波速度及び密度測定による地盤の震動性状を調べた結果と重複反射理論による表層の震動応答解析結果を述べたものである。S波速度の垂直分布を調べる方法として平均深さ30mのボーリング孔を利用し, カケヤによる「板たたき法」によってS波を発生させ伝播速度を深さ1mごとに測定している。同時にボーリング孔を利用してアイソトープによる連続密度測定を行っている。得られた結果を要約すると次のとおりである。(1)表層が関東ローム層(S波速度150〜200m/s)の分布する台地や丘陵地では, 基盤に対する表層の応答倍率は5.5〜7.6程度である。(2)表層がS波速度の遅い(100m/s以下)沖積層か盛土層で層厚が3m以上ある河谷底や盛土地盤では, 応答倍率は7.7〜10.3程度となる。また表層の層厚が2m以下の極めて薄い地盤では, 10Hz以上の周波数で最大応答倍率になるものと想像される。
- 1979-06-15
論文 | ランダム
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