シールドトンネルにおける現地測定の結果とその考察
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概要
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シールドトンネルの合理的な設計を検討するために, 沖積粘性土層(N値0〜2程度)におけるトンネル挙動測定結果を中心に報告されている。測定項目は, セグメントに作用する土圧, 鉄筋および鉄骨に発生する応力度, セグメントのたわみ, 背面地山の乱れ及び施工性である。以上の測定結果をもとにセグメントの設計手法を述べると次のようである。1)設計鉛直荷重は洪積層の砂地盤でかつ土かぶりがある程度以上であれば, 地山のせん断強度を考慮したゆるみ高さに基づく荷重でよい。2)一方, 沖積粘性土層においては全土かぶり荷重で穏当である。3)良好な地盤の側方土圧係数は静止土圧係数を用いてほぼ差しつかえなく, 地盤係数は数kg/cm^3以下に抑えておくのが望ましい。4)地山が軟弱な粘性土層の場合には, 側方土圧係数は0.7程度に抑えておくのが妥当である。5)ピン構造継手のセグメントにおける測定結果は多くの示唆を含み, セグメントの設計手法確立のために有益であった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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