乾燥砂のセン断について
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概要
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乾燥標準砂で三軸試験機の検定を行った後, 標準砂といわゆる城山砂について粒度曲線の勾配, 粒形, ゴムスリーブの厚さ, 供試体の大きさが内部摩擦角に与える影響を調べた。すなわち同じ間隙比で粒度曲線が変われば, 内部摩擦角に2°程の差が出る。丸い均等な砂に比べ, 角ばった砂は6〜7°大きい摩擦角を与える。ゴムスリーブの基準として, 角ばった粒子に対しては厚さ0.3〜0.5 mm, 太さは供試体の95〜97%, 丸い粒子に対しては, 0.1〜0.3 mm, 90〜97%がよい。供試体の大きさについては, 高さと直径との比が2.4としたとき, 直径7cmと直径5cmとの場合について差はほとんど出なかった。この報告は著者らが以前に行った実験で三軸試験機の構造, 操作が試験結果に与える影響が大きいこと, そして側圧力と容積変化との関係, 軸差応力, 容積変化, ひずみ関係を調べたが, その後残されたものとして, (1)初期間隙比, 内部摩擦角, 粒度, 粒形, (2)ゴムスリーブの厚さ, (3)供試体の大きさ, がそれぞれせん断強度に及ぼす影響を調べたものである。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-06-15
著者
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