基礎地盤調査の設計への適用
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概要
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橋梁下部工の設計施工に必要な地盤情報を得るために現在行われている地盤調査の手法とその調査結果の利用方法について述べている。ここで対象としている地盤情報は, 地質・地層構成と支持地盤の地質工学的特性, 地盤の静的および動的性質, 土の物理的性質, 土の力学的性質, 地下水に関する事項の5つである。まず地質構成などの調査に関しては, ボーリング調査が主体であるが, 地質的背景を吟味する重要性を指摘している。また設計上の地盤面を判定するための調査では設計上, 地盤面を常時と地震時に分け, 常時においては圧密沈下や凍結融解等の考慮すべき点をあげ, 地震時においては流動化の可能性の検討が必要であるとし, その検討に必要な事項としてボーリング調査, 不かく乱試料の採取, 土の堆積状況の把握等をあげている。土の物理的性質を求めるためには, かく乱試料を用い, 密度は他のデータから推定するとしている。また地盤のせん断常数を求める方法を不かく乱試料が得られる場合と得られない場合について言及しており, 変形常数, 圧密常数, 水理常数に関してもその決定法を説明している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1984-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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