軟弱地盤における立坑工事の地盤沈下対策 : 先行地中ばり工法
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概要
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本文は, 東京電力による地中送電線路(城東日本橋線)の開催工事において, 掘削時の土留め壁の変位(はらみ出し)を抑止するため, 土留め壁内側の地盤を層状(切ばり状)に地盤改良する工法の概要を報告したものである。立坑(26か所)の施工地域の地盤は, 第四紀沖積層で超鋭敏性のシルト層で, 立坑の掘削深さはGL-12〜-18mである。採用した先行地中ばりの造成工法は高速噴射による地盤改良で, JSP工法, JGP工法, コラムジェット工法とがあり, これら工法の施工順序, 工法の比較をまず初めに述べている。次に, 先行地中ばりの設計法, 計算条件, 先行地中ばりの造成計画を具体的に説明し, 計算結果と実測値を比較検討している。ここで先行地中ばりの位置はGL-5m以深に3〜5m間隔としている。続いて, 先行地中ばりの造成による土留め壁の変状, 試験注入による有効径と強度の確認, 排泥処理など施工上における問題点を述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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