土石流の停止・堆積機構に関する研究(1) : 勾配の急変による堆積
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概要
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土石流が勾配急緩点に流出した場合の停止条件と堆積形状について, 理論的・実験的に解析が行われた。まず, 土石流先端部が従うべき運動量方程式について考察し, 土石流が停止するための限界条件を明らかにした。これは, 土石流の濃度, 砂礫の安息角, 砂礫および流体の密度に規定される。下流側水路勾配が停止限界勾配よりも急で, 流動が継続する場合については, 水路の流下能力が評価された。下流水路内で堆積する場合については, 水路勾配が粒子重力流の発生限界勾配よりも緩い場合には, その限界勾配で堆積し, 水路勾配がこれより急であれば, ほぼ上, 下流水路の平均勾配で堆積が生ずることが明らかにされた。また, それぞれの場合の堆積形状の時間的変化の予測式が提案され, よく適合することが示された。なお, 粒子重力流の発生限界勾配は, 粒子群の特性と土石流中の水の流量によって推定される。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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