軟弱地盤における下水処理場の設計
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概要
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広島県太田川流域下水道事業の終末処理場である西部浄化センターの用地は, 広島市が行っている西部開発事業の海面埋立造成地の一部で軟弱地盤である。TP-6 m〜-12 mまでは砂層で, 平均N値5であり, これよりTP-30 mまでは軟弱シルトであり, N値はゼロである。シルト層の上部は過圧密状態で, 下部は正規圧密状態である。C_cは0.3〜1.7であって, 深いほど大きい傾向がある。本館部の下部は, 底部-23.9 m, 上部+3.2 mで総高27 mであって, 本館には沈砂池がある。この基礎はニューマチックケーソン工法により, 3分割とし, フローチングシステムとする。ニューマチックケーソンは81×41 m, 深さ27 mで浮基礎としたため重心位置と図心を接近させることのできる分割位置である。水処理施設は不等沈下を起こさないよう, 全面的にサンドドレーン工法で地盤改良をして, ドレーンピッチはBarronの求心排水処理論により決めた。計測の結果地盤改良効果を示す実測データーが得られた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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