新秋田空港の試験盛土工事(その2) : 盛土試験と管理基準
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概要
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秋田県河辺郡雄和町に建設される新秋田空港の試験盛土に関する現場報告である。滑走路本体の盛土高さは最大で60 m, 盛土材としては含水比の低いシルト岩と含水比の高い粘性土を使用するので, 盛土完成後の残留沈下量が場所によって不均一になることが予想された。ゆえに, 試験盛土の主な目的は, 盛土完成後の残留沈下量が一様になるような盛土計画を立案するための基礎資料を得ることである。試験盛土の盛土高さは約30 m, 盛立て土量は12万m^3である。盛土中には, 締固め程度や力学的性質を把握するための通常の土質試験のほかに, クロスアーム式沈下計, 傾斜計, 間隙水圧計, 土圧計を埋設して動態観測を実施している。なお, 動態観測日数は試験盛土終了後の50日間である。動態観測の結果については観測計器の精度に問題があるとしながらも, 盛土終了時点で, 間隙水圧は最大で鉛直土圧の40%, 水平土圧と鉛直土圧の比は0.3〜0.5,盛土本体の水平変位量は最大で90 mmであったとしている。また, 残留沈下量は, 盛土材の種類にかかわらず10 cm程度におさまるとが分かった。
- 1980-12-15
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