圧密による軟弱地盤の改良効果
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概要
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大阪港埋立て地盤をバーチカルドレーンで改良した施工例を2つ示し, それらからバーチカルドレーンの設計施工上の注意すべき点について述べたものである。第1の施工例ではペーパードレーンの例を示し, 沈下量・沈下速度・強度増加の点で十分効果があったとしている。そしてこれらの経験からバーチカルドレーン設計施工上の注意として次のことを述べている。1)圧密量を考えるとき, 沈下が進むに従って静水圧面が地表面に近づくので有効荷重のとり方に注意すること, 2)ドレーン内の水頭損失を考えること, 3)改良区域と盛土の範囲について, 盛土直下よりやや広範囲にドレーンを打つ必要がある。この場合の施工範囲は盛土が十分に安定するように定めるべきで, 盛土の勾配についても同様である。4)盛土の工程においては盛土の各段階でのボーリングにより地盤の強度の増加を確かめながら施工する必要がある。5)最後に各種のドレーン打込み方法に応じた, 打設の失敗を防ぐための注意が述べられている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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