圧密による軟弱地盤の改良効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
地盤改良工法におけるドレーン工法の役割について述べ, ドレーン工法の効果に関する問題点を理論に関連性, 圧密に関する諸係数決定法, ドレーンの造成, 圧密促進効果の判定方法の観点より検討したのち, 2,3のドレーン工法の事例を示して, 工法の将来について検討している。事例としては鉄道盛土の基礎軟弱地盤の改良として, サンドドレーン, ペーパードレーン, コンポーザーと無処理地盤とを主に沈下について比較している。この結果, 現地盤の沈下は実験室で求めた圧密係数を用いると計算関係とよく合わないこと, また, かならずしもドレーン工法が無処理地盤に比べ, 圧密促進効果を示していないことなどが実測値よりわかった。しかし強度は施工直後, 土の乱れにより低下するが十分時間が経つと, ドレーン工法は増加に効果を示す。そしてドレーン工法の将来として, 複雑な地層構造の場合の圧密理論, 圧密に関係する諸係数のとり方, ドレーンの施工性, 工費, 施工時の地盤の乱れ等から検討して, ケミコパイルが将来有望であることを述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク