軟弱地盤の圧密度を求める簡易計算図表
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
軟弱地盤上に道路などの盛土をする場合, 地盤の経時的沈下や, 強度増加を推定するため, 地盤の圧密度を求める必要がある。一般的には, 排水層にはさまれた無処理の軟弱層の場合は, ティラーの図表より求め, 地盤をサンドパイル工法などで処理し, 水平圧密を考える場合は, 高木の図表より平均圧密度が求められている。しかし, これらは, 時間係数T_v, T_hを用いているので軟弱層厚, 経過時間, 圧密係数などの範囲に制限がないが, T_v, T_hを計算する手間がかかる。ところが, 道路等の盛土の設計をする場合の計算条件は, 例えば, 軟弱層厚が1〜20m, 時間は10〜600日などと, おのずから制限がある。このような実際の設計において, 支障とならない範囲を考慮すれば, 圧密度の計算ははるかに容易となると考え, 無処理地盤, 処理地盤(サンドドレーン工法, ペーパードレーン工法など)の場合に対する実用的な図表を作成し, その使用例を示した。この図表を使って圧密度, ある圧密度に要する日数, 必要なパイルの間隔などを容易に求めることができる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク