飽和砂中の間げき動水圧について
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概要
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飽和砂の液状化現象の解明のために, 飽和した砂層が振動するときの間隙動水圧について動水圧に関する二次元的な波動方程式をたて, 動水圧による重量変動率の鉛直分布と水平方向分布を求めた。それによると重量変動率の鉛直分布は底面から地表面に近づくに従って大きくなり, 水平方向分布は構造物などの境界面の近傍において著しく大きくなることがわかる。また, 液状化した砂層中の平均過剰間隙水圧は, 振動前のその点の有効応力(γ'-γ_w)hに等しいことを推論し, 間隙動水圧はこの平均過剰間隙水圧を中心として, 飽和砂の単位体積重量を砂と水との混合流体の密度とみなして求めた動水圧を振幅として変動することを予測している。実験として, 水平振動台を用い, 砂箱の壁面と, 砂中においた圧力計と砂箱に取り付けた加速度計によって, 飽和砂の振動を測定したが, 上述の推論を裏づける十分な資料は得られなかったとしている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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