2次元モデルによる粒状体のせん断現象の微視的考察
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概要
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土を粒子の集合体とみてその挙動を微視的立場で把え, そこで得られる特性と巨視的特性との相関を考察するためにアルミ棒及び光弾性用材料の棒の積層体をつくり直接せん断試験を行った。まずモンテカルロ法を用いて積層体をシュミレートし, 4種の直径(1.6,3.0,5.0,9.0mm)の棒の混合比(10 : 40 : 40 : 10)を仮定し, これを粒子数の比(39 : 44 : 16 : 1)に換算する。そしてこのシュミレートをほぼ実存可能な粒子配置と見る。微視的な面での基本的要因を粒子間の伝達力f, 粒子面の摩擦角δ, 及び粒子接点角θの3つにしぼってモービライズされた内部摩擦角φ_<m0>を求めている。この中, 粒子接点角θとは接触している粒子の中心を結ぶ線と鉛直線とのなす角で, せん断変位において乗り上げるときを正, 直上のときを0,下るときを負とする。このθの度数分布はせん断前は正負が対称であるが, せん断抵抗の最大付近で分布のピークは正に移動する。しかもこの粒子間の伝達力fの総和はθの度数分布N_jの2乗に比例すると仮定できることから, tanφ_<m0>はΣ^^m__<i=1>N_j^2sin(θ_j+δ)/Σ^^m__<i=1>N_j^2cos(θ_j+δ)として求められるとしている。なお繰返しせん断についても述べている.
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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