孔内載荷試験と岩盤の変形に関する特性の研究
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概要
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孔内載荷試験から得られる測定結果が岩盤のどのような性質と関係するのかについて, 平板載荷試験の結果と対比しながら検討したものである。まず, 孔内載荷試験装置の原理について述べ, これを岩盤に対して適用する際の問題点を指摘し, さらにこの問題点を改良すべく著者らが開発したエラストメーターの原理を紹介している。つぎに, この装置を用いて行なわれた孔内測定結果を整理・検討して下記のようにまとめている。(1)平板載荷試験から得られる変形係数と比較すると, 変形係数の大きい岩盤では孔内載荷試験によるもののほうが大きく, 変形係数の小さな岩盤ではその逆になる。(2)孔内載荷試験の結果を用いて構造物基礎岩盤の変形を考える場合, 変形係数のヒズミ依存性を考慮すべきである。(3)孔内載荷試験による変形係数と降伏荷重とは, 岩盤の違いによらずかなりよい相関を示す。(4)エラストメーターによるクリープ載荷から, 岩盤の粘弾性的性質がは握できる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-06-15
著者
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