地下空洞における岩盤のクリープ変形の計測とその適用
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概要
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カナダ中央部のカリ鉱脈の開発に際し, 安全かつ経済的な坑道の配置設計, 掘削指針を確立することに関連して, クリープメーターによる計測とその結果を用いた坑道天井部破壊防止工法の開発過程について記述したものである。まず, 対象となる岩盤は岩塩であるが, 三主応力制御三軸試験などの解析結果をもとにして, 岩塩の挙動を記述できるようなレオロジカルモデルを示した。つぎに, 現場計測器として2点間の相対変位を計測できるクリープメーターの性能およびその用途について説明している。さらに, カナダのカリ鉱脈開発における坑道天井部破壊崩落問題にふれ, 従来工法による場合の破壊崩落の機構について説明するとともに, 対策としてとられた破壊防止工法の内容およびこの工法の開発過程で用いられたクリープメーターによる計測例が示されている。また, 前述のレオロジカルモデルを適用した有限要素法による変形解析と実測値との比較がなされている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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