ペーパードレーン大気圧工法による地盤改良工法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ペーパードレーン(PD)大気圧工法は, 軟弱地盤にペーパードレーンを打設し, 圧密載荷重として土砂の代わりに大気圧を利用し, 地盤の強度増加を図ろうとするプレロード工法の一つである。ここでは, 施工例を中心に, 同工法の特長と適用範囲, および設計方法(負圧効果, 載荷重の決定, 圧密沈下量)について述べている。負圧効果については, 通常のバーチカルドレーン工法の解析に用いるBarronの解と一致していること, 負圧強度は6〜7t/m^2とみなされること, 圧密沈下量については, 負圧分をそのままΔ_P(6〜7t/m^2)とみなし, e-log P曲線から沈下量はS=H(Δe)/(e_c)より求められるとしている。施工例としては, 福山市のシルト質土による埋立て地で, 大気圧の載荷72日で470mmHg(6.4t/m^2)の負圧を保持し, 沈下量はPC期間49cm, 大気圧載荷で100cm, 載荷を始めてからの排水量は3,300cm^3であったと報告している。以上の施工実績およびいままでの施工結果から, PD大気圧工法は10m程度の改良深度がもっとも多く, その効果も確かめられているが, それ以深については今後の研究が必要である。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク