苫小牧港日軽中央さん橋基礎工工事 : 主としてリバースぐいの施工について
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概要
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苫小牧港のさん橋建設に当たり, その基礎工にリバース工法による大口径場所打ちコンクリートグイを採用するまでの計画, 比較設計, 試験工事, クイの施工について述べている。とくに, 当地区の地盤は, 火山灰層を含むゆるい砂層から成っており, かつ支持地盤が相当深い(60m以上)ので, クイの施工性, および摩擦グイ(長さ40.0m〜50.0m)に対する支持力の点で問題が生じた。このため, リバースグイの試験工事(No. 1クイの長さ40m, No. 2クイの長さ52m, 径はいずれも1.0m)を実施工に先立って行ない, 種々の測定と検討を行なった。この結果によれば, 最大載荷重700t(No.1クイ)と800t(No. 2クイ)をかけたが, それぞれ降伏荷重に達せず, 地盤の支持力が大きく, 問題はなかった。またクイの支持力算定に当たっては, Dorr, Terzaghi, およびMeyerhofの式を使って行なったが, 既往の静力学的支持力公式の適用はこのような地盤ではむりであること, MeyerhofのN値の式では過少の見積りとなること, Dorrの式のように周面摩擦抵抗を多く見込める式が, 適用性の高いことがわかった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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