地中連続壁を用いた山止め架構の根切りに伴う挙動
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概要
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剛性の高い山留め壁を用いた山留め架構の根切りに伴う挙動に関して, 大がかりな計装安全管理を行なった結果の報告である。広島市の中央に位置した建築現場の地下部分の施工法として, BW工法によるRC連続山留め壁を用いた切バリオープンカット工法が採用された。根切り工事は8次根切り4段切バリによって約12mの深さまで行なわれた。使用された切バリおよび復起こし材はH型鋼であり, 各段切バリには60ton/本のプレロードが導入された。測定事項は山留め壁の土圧, 間ゲキ水圧および応力, 切バリ荷重, 盤ぶくれ, 地下水位, 切バリ架構の移動量, 周辺地盤の沈下などで, これらの測定値を各施工段階に反映させて根切り工事の安全性を高め, 周辺地盤の沈下および近隣構造物への影響を阻止することができた。測定の結果, 施工中における山留め壁の鉄筋応力は最大で1.9t/cm^2まで達し, 架構の変形も頭つなぎで最大4cm根切り側に移動したことが判明し, また架構の変形と周辺地盤の沈下とは密接な関係を有していることが再確認された。
- 1975-03-15
論文 | ランダム
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