トンネルにおける地質の事前調査と掘削結果の比較
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概要
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従来行なわれているトンネルの地質調査は, 地表の地質踏査と地表における地震探査を主体として施工基面の地質を推定するものであるが, この方法では地下内部の地質のは握に限界がある。山陽新幹線大平山トンネル(戸田山-湯野破砕帯地区と苔谷地区)および愛媛県営銅山川第3発電所分水トンネルの施工において, 地表の調査に加えてトンネル坑内あるいはボーリング孔内の発破を利用して地表に振動を送り, また逆に地表での発破の振動を坑内で受けるという方法により, トンネル施工基面の地質状態をは握することを試みた。この方法で断層破砕帯の位置, 幅, 傾斜方向を推定し, トンネル工事の事前対策をたて, 無事にトンネルの掘削を行なうことができた。また, 掘削時の調査結果と事前調査結果とを照合したところ, 深奥部の断層予知としては比較的良好な結果が得られていることが判明した。
- 1975-03-15
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