砂レキ質樹園地の含水比と乾燥密度の不均一性 : 農地土壌のサンプリングに関する基礎研究(XI)
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概要
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レキを含む砂質ローム樹園において, 含水比wおよび乾燥密度γ_dの代表値を得るための適正抽出個数を決定するための研究である。データーは推計学的手法により処理され, 以下のことが明らかにされた。なお, φ36,50,75mmの3種のサンプラーを用いている。1)同じ大きさのサンプラーによる測定値は, 同一正規分布の母集団に属している。2)wは, φ75サンプラーの場合, ほかの場合と同一母集団に属していない。γ_dについてはどの組にも有意差は認められない。3)φ75サンプラーによるwおよびγ_dの測定値は, これより小さいサンプラーによる場合に比して, やや小さな値を与える傾向を示した。4)危険率5%, 精度5%における必要抽出個数は, wの場合, 34〜35個(φ36,φ50サンプラー)と22個(φ75サンプラー), γ_dの場合は, 9〜10個(φ36,φ50サンプラー)と12個(φ75サンプラー)であった。つまり, レキを多く含む砂質ローム樹園では, wあるいはγ_dを高い精度で得るためには, 多数のサンプリングが必要なことが明らかになった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1973-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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