ウシリンパ球のE-ロゼット法の標準化とリンパ球のサブポピュレーション
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概要
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ウシリンパ球のE-ロゼット法の成績に影響する諸要因を検討し, 本法を標準化するため用いる羊血球の品種および個体差, 処理法 (ノイラミニダーゼ(E_N), 2-アミノエチルイソチオウロニウムブロマイド(E_<AET>)), ロゼットメディウム, T, B両マーカーをもつリンパ球について検討し, 正常牛リンパ球のサブポピュレーションをしらべた。サフォーク種, コリデール種および雑種の血球間でのロゼット形成率(RFC)には差を認めなかった。処理(E_N, E_<AET>) 血球のRFCは無処理血球のそれに比べ有意に高かった (P<.01,<.01)。標準法としては, 20%FCS 加 Eagle's MEMリンパ球 (3-4×10^6ml)浮遊液とAET処理1%羊赤血球デキストラン (8%デキストラン, Mol.wt. 177000)浮 遊液とを等量(400μ1)混合し, 37℃, 30分反応後遠心し, 4℃, 16〜20時間静置後の算定が適当であった。本法によるE-ロゼット法, 蛍光標識抗ウシIgGを用いた表面免疫グロブリンの測定およびイースト粒子取込み法による単球の同定法により, 正常牛8頭の末梢血単核細胞をTリンパ球 (61.4±3.9%, 56-68%), Bリンパ球 (22.8±4.1%, 16-30%), 単球 (6.1±2.6%, 4-10%) に分別し得た。T, B両マーカーをもつリンパ球は約3% (0-6%) 認められた。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1984-12-15
著者
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